顔も水もやさしい水で洗おう

皮膚にはバリア機能があるとはいえ、「真水」に長く浸かっていることは、肌にとってあまりいいことではありません。やけど治療でも、傷を真水に浸けると、浸透圧の関係で、細胞は水を吸ってパンパンにふくれていました。ところが、細胞と同じ0・9%の濃度の生理食塩水に浸かっている分には、浸透圧が等しいので、細胞から水分が出ていくことも、逆に、外からの水分をとりこむこともありません。水の出入りがない状態は、細胞にとって刺激や負担が少なくて、おだやかです。水洗顔について少しだけ解説しておきましょう。夜、1日の汚れを洗いながし、朝も目のまわりの目ヤニや、眠っている間にできた過酸化脂質などをさっと水で落とします。水温は30~34度が理想ですが、冬など、それでは冷たすぎると感じたら、少し温度を上げてもかまいません。シャワーを使う場合は、水圧を強くしすぎないようにしてください。うちのクリニックに通っていらっしゃる患者さんで、皮膚の状態がよくならないので、いろいろきいてみると、熱いシャワーを強い水流でジャージャー顔にあてているという方も少なくありません。洗面所で洗う場合は、両手で「洗面器」をつくり、そこに「ぬるま水」をためてほおやひたい、鼻などパーツごとに順々につけていきます。手のひらを顔の皮膚につけては少し離すことをくりかえします。動く水流で顔を洗う感じです。以上が肌への負担がもっとも少ない洗い方です。でも、このとおりでなくてもかまいません。とにかくやさしくやさしく洗うこと、これを心がけてください。洗いおわったら、タオルを1か所につき3~5秒間、顔にそっと押しあてて水分を吸わせます。間違ってもゴシゴシこすらないことです。タオルは古いものほど吸水性が増すので、おすすめです。古くなって表面がゴワゴワしているものは、よくもんでやわらかくして使いましょう。ここからは、お化粧をしている女性のための洗顔法について述べていきましょう。男性の方はここをとばして、次へどうぞ。リキッドやクリームなどのタイプのファンデーションをつけている場合は、せっけんを使わなければなりません。これらのファンデーションには油分や界面活性剤が含まれているので、水だけでは落とせませんので。

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